2011年12月26日月曜日

総合的山岳環境保全対策推進事業に係る検討会

昨年度の山岳地域環境保全対策検討会(山岳トイレ仕分けの対応を検討した会)を受けて、大雪山で行われた登山道管理水準から全国レベルのガイドラインを検討する会が始まります。


http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=14623


平成23年12月22日

第1回総合的山岳環境保全対策推進事業に係る検討会の開催について(お知らせ)

環境省では、全国の国立・国定公園の山岳地域を対象として、登山道、トイレなどの公園施設に係る整備水準、 管理体制等を決定するためのガイドラインを検討することを目的として「総合的山岳環境保全対策推進事業に係る検討会」を設置し、 第1回検討会を平成23年12月27日(火)に開催することとしましたのでお知らせします。傍聴を希望される方は、下記によりお申し込みください。

日時:平成23年12月27日(火) 14:00~16:00


1.場所:
発明会館7階会議室
(〒105-0001 東京都港区虎ノ門2丁目9番14号)
2.検討内容:
(1)
総合的山岳環境保全対策推進事業に係る検討会の設置について
(2)
大雪山における取り組みと現状について
(3)
山岳環境の現状と実態
3.検討会委員(五十音順、敬称略)
 愛甲 哲也
北海道大学大学院農学研究院・准教授
 海津 ゆりえ
文教大学国際学部観光学科・ 准教授
 神谷 有二
(株)山と渓谷・編集部長
 神崎 忠男
(社)日本山岳協会・会長
 東條 泰大
(財)自然環境研究センター・上席研究員
 森 武昭
神奈川工科大学・ 副学長
 山口 孝
北アルプス山小屋友交会・会長
4.傍聴について
検討会は公開で行います。傍聴をご希望の方は、件名に「第1回総合的山岳環境保全対策推進事業に係る検討会の傍聴希望」と明記し、 本文に(1)氏名(ふりがな)、(2)住所、(3)所属(勤務先等)、(4)電話番号、(5)電子メールアドレス又はFAX番号を明記の上、 12月26日13時までに下記申し込み先まで電子メール又はFAXでお申し込み下さい。
  <お申し込み先>
財団法人 国立公園協会 (担当 古仲、桑野)
E-mail:kyoudou@npaj.or.jp / FAX:03-3866-6762

2011年11月14日月曜日

造園学会ミニフォーラムありがとうございました


「自然公園のリスクマネージメント:事故の実態と利用者の意識」

30名(報告者含む)の方にご参加いただきました。コメンテーターの方も、ありがとうございました。特に小林先生、当日急にお願いしたのに快くお引き受けいただきありがとうございました。会場とディスカッションの時間が多くはとれませんでしたが、また改めて機会を設けようと思います。

1113日(日)11:15~12:45
主旨説明+国立公園における事故の発生状況:愛甲哲也(北海道大学)
事例報告:富士山および奥入瀬における利用者の意識:山本清龍(岩手大学)
事例報告:大雪山と知床五湖におけるヒグマのリスクと利用者の意識:久保雄広・大場一樹(北海道大学)
事例報告:ニュージーランド国立公園におけるリスクマネージメント:愛甲哲也(北海道大学)
コメント:環境省国立公園課 田村省二氏
     自然環境研究センター 東條泰大氏
     専修大学北海道短期大学 小林昭裕教授

概要
 自然公園のリスクマネージメントについて、企画責任者より主旨説明のあと、全国の自然保護官から聴取した事故の発生状況や懸念事項、富士山と奥入瀬の利用者のリスク認識、大雪山と知床におけるヒグマのリスクの管理の枠組みと利用者の意識、ニュージーランド国立公園のリスクマネージメントの取り組みについて報告しました。その後、会場と意見交換を行いました。会場には学会員・研究者・学生のほか、環境省や自治体の職員などにも参加していただき、知床や大雪山でのリスク管理の運用や、ニュージーランドとその他の諸外国での取り組みなどについて質疑応答がかわされました。環境省の田村氏から国立・国定公園の施設整備の水準のガイドラインの必要性、自然環境研究センターの東條氏から場所ごとの環境や利用状況に応じた対応の必要性、小林教授から公園計画にリスクマネージメントを位置づける必要性と、社会、時代、常識の変化に対応したダイナミックな考え方も必要と指摘されました。

なお、報告にあった山本さんの論文は、以下です。
山本清龍:富士山における登山者属性と認識された不安および危険に関する研究(リンク

林業経済研究に掲載されたものはまだネット上にありませんので、情報がありしだい追加します。

昨年度の林業経済学会で発表した際の要旨は、こちらをご覧下さい。(PDFリンク)「利用が集中する保護地域における持続可能な資源管理のあり方」として発表された16件の報告の中に、全国の自然保護官調査、奥入瀬利用者のリスク認識、利尻山登山者のリスク認識、大雪山のヒグマのリスク認識、富士山の事故発生状況などの報告が含まれています。

また、2009年の9月に知床で開催したセミナーの配付資料などは、このブログ内の昨年の9月16日の記事をご参照ください(リンク)。

2011年11月4日金曜日

自然公園のリスクマネージメント

来週末11月12日、13日に、東京農業大学世田谷キャンパスで開催される日本造園学会全国大会において、下記のミニフォーラムを行います。過去3年間にわたって、調査研究をしてきた自然公園のリスクマネージメントに関する研究成果の報告をいたします。関心のある方のご参加をお待ちしております。

ミニフォーラム「自然公園のリスクマネージメント:事故の実態と利用者の意識」

11月13日(日)11:15~12:45
主旨説明+国立公園における自己の発生状況:愛甲哲也(北海道大学)
事例報告:富士山および奥入瀬における利用者の意識:山本清龍(岩手大学)
事例報告:大雪山と知床五湖におけるヒグマのリスクと利用者の意識:久保雄広・大場一樹(北海道大学)
事例報告:ニュージーランド国立公園におけるリスクマネージメント:愛甲哲也(北海道大学)

コメント:環境省国立公園課 田村省二氏
     自然環境研究センター 東條泰大氏


日本造園学会全国大会や会場のご案内は、下記をご覧下さい。
http://www.landscapearchitecture.or.jp/dd.aspx?itemid=2139&efromid=0#moduleid1284


-- 
愛甲 哲也
北海道大学大学院農学研究院
Tel/Fax 011-706-2452
tetsu@res.agr.hokudai.ac.jp
www.agr.hokudai.ac.jp/hsla/aikoh/

2011年9月22日木曜日

フィンランドのドライトイレ

フィンランドの国立公園や、ハイキングエリアには、主要な地点に、たき火のための施設、簡易な山小屋や避難小屋とあわせて、トイレが設置されています。そのトイレは、寒冷地と言うこともあるでしょうが、非常に簡易なコンポストトイレで、天然の泥炭からつくられた腐葉土のようなものが便槽に入れてあり、便器の横に袋がおいてあり、用を足した後にそれを振りかけるように利用者にお願いしてありました。Dry toiletと現地の人は読んでいました。特に攪拌などはせずに、小さな移動できるコンテナにため込み、一杯になると交換して回収しているようです。余分な水分は抜けるような構造になっていました。写真は北極圏のすぐ下で、ロシアの国境とも接しているオーランカ国立公園で撮影しました。




2011年8月26日金曜日

エコツーリズムに関する本ができました

エコツーリズムに関する本の執筆に係わりました。自然環境への影響とモニタリング、現場のマネジメント、法制度などの部分を分担して執筆しました。日本交通公社のみなさんとかかわった沖縄県のプロジェクトの概要も紹介されています。

以下、内容の紹介です。


エコツーリズムの推進か自然環境保全か、エコツーリズムによる自然環境の賢明な利用とは何かに悩む現場担当者に向けた、現場必携の指南書!

国内各地のエコツーリズムの現場で役立つように、エコツアーによる自然環境への影響を整理したうえで、自然環境・地域社会を活用しながら保全も進める「共生型のエコツーリズム」とその具体例を紹介し、エコツーリズムによる地域の自然環境の価値ある活用をデザインするための「戦略」を解説。


<目 次>
1章 地域資源を活用するエコツーリズム
1.1     知床エコツアー体験
1.2     エコツアーからエコツーリズムへ
1.3     エコツーリズムにおける資源利用とその課題
2章 エコツアーと地域資源の保全
   2.1 エコツアーによる自然環境への影響とモニタリング
   2.2 エコツアーによる社会・経済への影響とモニタリング
   2.3 自然観光資源の現場のマネジメント
   2.4 エコツアーガイドの役割
   2.5 エコツアーガイドの実際
3章 エコツーリズムと地域資源マネジメント
   3.1 エコツアーから自然環境のマネジメントへ
   3.2 エコツーリズムによるマネジメント
   3.3 エコツーリズムと法制度
4章 <事例>地域資源の保全と利用の実際
   4.1 原生自然におけるエコツーリズム――知床(北海道)
   4.2 コウノトリ・ツーリズム――豊岡(兵庫県)
   4.3 狩猟と共存するエコツーリズム――片野鴨池(石川県)
   4.4 海洋型エコツーリズム――九十九島(長崎県)
   4.5 エコツーリズム対象地の評価――沖縄県
5章 エコツーリズムによる地域資源の保全と利用の戦略




<編著者紹介>
【編著者】
 敷田麻実:オーストラリアジェイムズクック大学大学院修了、Graduate Diploma of Science
            金沢大学大学院社会環境科学研究科博士課程修了、博士(学術)
      野生生物保護学会前会長
      現 在:北海道大学観光高等研究センター教授

 森重昌之:北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院観光創造専攻博士後期課程修了、博士(観光学)
     現 在:阪南大学国際観光学部専任講師

【著 者】
  愛甲哲也:北海道大学大学院農学研究院准教授
 菊地直樹:兵庫県立大学自然・環境科学研究所講師/兵庫県立コウノトリの郷公園研究
 庄子 康:北海道大学大学院農学研究院准教授
 寺崎竜雄:財団法人日本交通公社観光調査部長
 寺山 元:公益財団法人知床財団普及研修係長
 西村千尋:長崎県立大学経済学部教授
 日高哲二:ポロト案内舎エコツアーガイド

2011年8月23日火曜日

2011 全道一斉 山のトイレデー(実施案内)


~北海道の山をいつまでも楽しむために~
2011 全道一斉 山のトイレデー(実施案内)
さあ、あなたもきれいな山のために勇気ある一歩を!

夏山登山最盛期を迎える中、愛好者の皆さんも毎週どこかの山へ沢へと出かけていることは同慶の至りです。先達ても幌尻岳への額平川で本州の方がお亡くなりになったのは記憶に新しいところです。自戒を込めて事故のないことを切に祈るものです。
この活動を始めて12年になります。長く続いていることは一見いいことですが、反面それが必要な現実がまだあるということです。夏に集中する北海道の山では、休憩場所や水場の横にはまだトレイ紙の残置が見られ、悲しい思いに駆られるのは誰もが同じでしょう。見て見ぬ振りをするのは簡単ですが、一歩踏み出すことで山の環境は驚くほどに快適になるものです。多くの皆さんがこの活動に賛同し、そして参加していただくことで自然の素晴らしさを共に享受したいものです。           (代表・岩村和彦)

●実施日
2011年9月18日(日)
(別な日でも構いません)

●場所 全道の主要登山口
(ご自身の活動しやすい場所をご自由に選んでください)

●当日の活動内容
・会の幟を立てる
 ・マナー袋やマナーガイドの配布
・トイレ紙、ゴミの回収など

●問い合わせ・申し込み先
山のトイレを考える会事務局 060-8589 札幌市北区北9西9
北大農学研究院(愛甲)
TEL&FAX:011-706-2452   メール: tetsu@res.agr.hokudai.ac.jp
●申込方法
1.お名前、ご住所、電話番号、メールアドレス、活動場所、配布予定数、活動人数、所属団体、活動予定日/時刻、資材の送付先などを、9月5日までに、できるだけメールでお申し込みください。
2.申込後にご連絡さしあげ、活動箇所などについて確認し、必要な機材を送ります。

《主催:山のトイレを考える会》 http://www.yamatoilet.jp

2011年7月16日土曜日

美瑛富士避難小屋

本日、美瑛富士避難小屋周辺の清掃に行ってきました。
小雨が降っていましたが、前日からかなり雨が降っていたようで、登山道はほとんど川のようになっていました。途中の雪渓には例年より多く雪が残っていました。白金温泉から登って、避難小屋手前のいつもよくすべるあたりには、昨年から美瑛山岳会で木道を整備されており、大変歩きやすくなっていました。



小屋の周辺には、トイレ紙が3カ所、ウェットティッシュ1カ所もありました。ゴミは少なかったです。小型の買い物袋一つ分くらい、小屋の中のゴミと放置されていた2Lのペットボトル一つを回収してきました。



はっきりしていない小屋の利用者数を記録するためのノートを、新しいものに交換してきました。小屋の内部は、屋根の内側の板が少し痛んできており、壁にかびも多少あります。入り口横のガラスにひびが入っていました。これらの状況は、地元山岳会の方に報告済みです。


2011年7月13日水曜日

8/5「環境と社会」研究会第3回のご案内(山田伸一「明治期初期北海道のシカ猟規制」)【転載歓迎】

みなさま

「環境と社会」研究会のご案内をさせていただきます。
今回は、近頃『近代北海道とアイヌ民族:狩猟規制と土地問題』(北海道大学出版会)を上梓された山田伸一さんに明治期におけるシカ猟規制とアイヌ民族のかかわりについて報告していただきます。
ぜひ、お誘い合わせの上、ご参加ください。
(申し込み不要です)

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「環境と社会」研究会第3回
8月5日(金)18:00~20:00
場所:北海道大学人文・社会科学総合教育研究棟(W棟)3階308教室
報告者:山田伸一(北海道開拓記念館学芸員)
報告題目:明治期初期北海道のシカ猟規制

報告概要:明治の初め、北海道開拓のために置かれた役所である開拓使は、お雇い外国人の意見を参考にして、シカ猟の管理に乗り出します。管理制度の導入からそれが失敗に終わるまでを、アイヌ民族との関わりに焦点を当ててたどります。
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
(研究会のあと懇親会も予定しています)

山田伸一さんは1968年秋田市生まれ。1992年京都大学文学部卒業。1995年北海道大学大学院文学研究科修士課程(日本史)修了。1996年より北海道開拓記念館に学芸員として勤務。主著に『近代北海道とアイヌ民族:狩猟規制と土地問題』(北海道大学出版会、2011年)『アイヌ民族近代の記録』(小川正人との共編、草風館、1998年)など。


問い合わせは、私でもよいですし、下記の宮内先生まで。
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宮内泰介
北海道大学大学院文学研究科 地域システム科学講座
060-0810 北海道札幌市北区北10条西7丁目
tel&fax: 011-706-4150
miyauchi@let.hokudai.ac.jp
http://miya.let.hokudai.ac.jp/

2011年7月12日火曜日

黒岳トイレのオガクズ交換

昨日、上川総合振興局および関係者のみなさまと一緒に、黒岳トイレのオガクズ交換に同行させていただきました。オガクズバイオトイレの容量の不足、電力の不足によって、オガクズがべちゃべちゃになり、分解がうまくすすんでおらず、当初の想定を超えるオガクズの交換を強いられ、コスト的にも、労力面でも、関係者が大変苦労されているトイレです。

約12人で3時間ほどの作業でした。便座をとりはずし、処理槽を攪拌するペダルを踏みながら、便槽のなかのオガクズを2重にした袋にくみ出していきます。袋は最終的に3重にして、トイレの後ろに堆積し、シーズン終了時にヘリで搬出するそうです。黒岳トイレには4つの便槽があり、一つから10袋弱(一袋約15kg)でした。まだ連休前であったことなどから、今回はオガクズがそれほどべちゃべちゃになっていなかったのでくみ取りも楽で、量も思ったより少なかったと言われてました。まだ電気は接続する前でしたので、やはり容量の問題なのでしょうか?

今年は、トイレで大小どちらを使ったかの記録や、便槽内の温度の計測、オガクズの湿り具合のチェック、登山者の使用状況や今後の対策に関する意識調査などが予定されています。みなさまも、黒岳に寄られた際には、是非ご協力ください。

中腰で、湿ったオガクズを、においに苦しみながらくみ取り、袋詰めして、運んで。かなりの重労働です。なんとか、改善していきたいものです。




2011年7月6日水曜日

第2回地域指定制自然公園の有効性・課題検証国内専門家会合開催のお知らせ

標記の会合が昨年につづき、開催されます。私は2日目に大雪山の事例を報告する予定です。関係者が集まってつくった登山道の管理水準、ROS ( Recreation Opportunity Spectrum)を下敷きに、登山道の周辺環境や立地、利用の在り方から、整備の方向性を区分したその手法は、注目を集めました。が、その後の運用はいかに。。。

会合全体の詳しい内容は、WCPA-J(世界保護地域委員会日本委員会)のHPをご覧ください。



日程:7月23日(土)~24日(日)
場所:東京農工大学府中キャンパス 大学院連合農学研究科棟4階第2会議室
お申込方法:7月18日(月)までに事務局橋本さんへ(mhashimoto@aiu.ac.jp)



2011年6月3日金曜日

幌尻山荘の排泄物の運搬の日程

日高山脈ファンクラブの高橋さんから今年の幌尻山荘の排泄物の運搬の日程について案内がありました。以下、転載します。

また、過去の様子はこちらで、
http://www.yamatoilet.jp/mtclean/activity/report121.htm

排泄はどうしても避けられないこと。山に登る人は一度参加するとよい経験になります。

ーーーーーーー
高橋@日高山脈ファンクラブ事務局です。

ようやく日高も暖かくなってきましたが、今年は長雨と低温で雪解けが遅れているようです。

さて今年の排泄物運搬ですが、地震等により幌尻山荘の利用予約が低調との情報があり、そうなると排泄物はそれほど貯まらないのではと思っています。

そこで今年は7月の排泄物運搬はファンクラブ会員のみで小規模(10名程度)で実施し、8月に日帰りで、9月に会員外にも募集して実施したいと思いますので、皆様方のご協力をお願いします。
7月16日(土)~18日(月)募集10名
8月28日(日)募集20名
9月23日~25日募集20名
近くなりましたら、詳細をご連絡します。

2011年6月1日水曜日

MMV 2012

レクリエーション地の利用者の行動・意識・管理などを対象としている研究者の集会MMV(International Conference on Monitoring and Management of Visitors in Recreational and Protected Areas)の次回の予定が決まりました。
スウェーデンのストックホルム郊外の会議場で、来年の8月21-24日です。
昨年のオランダの集会には、日本からも多くの発表、参加者がありました。これまで、我々がやや参加しにくい6月などが多かったのですが、次回はアジアやアメリカからも参加しやすいように8月末となりました。発表についての情報などは秋に広報される予定ですので、関心のある方はぜひご検討下さい。


追加情報
セッションの提案締切が来年の1月1日
発表のアブストラクト提出が3月15日となりました。
MMVのアブストラクトは、約2ページのShort Paperです。

過去の例は、下記から見ることができます。
2004年の第2回のProceedings
2006年の第3回のProceedings
2008年の第4回のProceedings

2011年4月14日木曜日

「環境と社会」研究会のお知らせ

日時:4月21日(木)18:00~20:00
場所:北海道大学人文・社会科学総合教育研究棟W308号室
(http://bit.ly/dGgWJN)


報告者:鈴木春彦さん(北海道標津町役場)
内 容:「市町村レベルにおける生物多様性保全の取り組み
      ―地域森林管理システム構築を目指して―」


【報告要旨】
2009年12月よりスタートした日本の林政改革(森林・林業再生プラン)の中で市町村林政の役割がクローズアップされていますが、市町村における森林管理の実態については、一般はもとより専門家のあいだでもあまり知られていません。今回の報告では、市町村の森林管理の内容を紹介しながら、標津町が近年力を入れて取り組んでいる生物多様性保全に向けた取り組みについて報告します。


標津町の生物多様性保全の取り組み概要は次のとおりです。


2010年10月に開催されたCOP10では名古屋ターゲットが合意され、国際社会の生物多様性保全への要請は強まっています。生物多様性保全に向けては、森林の諸機能の基盤は土壌であるという森林機能の階層性の理解が不可欠であり、土壌保全のための保護林帯の設置や伐採後の再造林などの対策が必要です。また河畔林は野生動物のハビタットや植物種の多様性において重要な役割を果たしているため、その保護が特に重要です。


標津町では、生物多様性の保全に向けて、独自の河畔林主伐規制や再造林担保の仕組み、河畔林造成、調査等に取り組んでいます。主伐規制は、市町村森林整備計画の中で河畔林の残地林帯規定(幅20~30m以上)を設け、伐採届審査の基準としています。伐採届提出時には次年度造林申込書の添付を指導し、確実な再造林実施策としています。河畔林の新規造成は多様な広葉樹からなる森林の再生を目指してパッチ状(群状)混植法を実践しています。また貴重種や野生動物保護のため独自調査を実施し、植生調査やヒグマの生態調査などのデータ把握に努め、生物多様性保全に向けた取り組みを展開させています。


今回の報告ではこれら標津町の取り組みを紹介しながら、地域における生物多様性保全のあり方、市町村森林管理の可能性と限界などについて議論したいと思います。




(※研究会終了後、懇親会を予定しています)

2011年3月24日木曜日

日本都市計画学会長・土木学会長・地盤工学会長 共同緊急声明

 日本都市計画学会長、土木学会長、地盤工学会長の連名で、共同緊急声明「東北関東大震災-希望に向けて英知の結集を-」がだされました。研究者としても何ができるか考えていきたいと思います。

全文およびPDFファイル公開URL
http://www.cpij.or.jp/summary/statement.html

2011年3月19日土曜日

雪解けもすすみ

春は確実にそこまできてます

2011年3月17日木曜日

都市公園の被災状況について

このたびの東北地方太平洋沖地震で被災されたみなさまに、お見舞い申し上げます。

都市公園の被災状況も、少しずつ明らかになってきています。下記の報告書の159ページにあります。宮城県内などはもちろんですが、東京の日比谷公園でも液状化による影響があるようです。
国土交通省災害情報
http://www.mlit.go.jp/saigai/saigai_110311.html

宮城県土木部
http://www.pref.miyagi.jp/doboku/110311dbk_taiou/index.htm

千葉県幕張海浜公園では液状化で一部使用中止となっています
http://www.pref.chiba.lg.jp/cs-chiba/kouen/makuhari/jishin-20110313-2.html

もちろんライフラインの復旧が第一ですが、被災した公園の復旧や、避難所としての役割の評価なども、つづいて行っていかねばならない課題です。