2017年6月15日木曜日

大雪山「避難小屋・野営地の実態調査」「登山道荒廃の情報収集」にご協力下さい

 大雪山国立公園には,8つの避難小屋,12の野営指定地があります。登山シーズンに管理人が常駐するのは,黒岳と白雲岳で,その他の場所では,何人くらいの方が利用されているかという基礎的な情報がない状況です。利用実態のデータは,今後の大雪山の管理と,避難小屋と野営指定地のあり方を検討する上で欠かせません。ただし,調査員を配置することなどは,大きな経費も予想されます。大雪山には約300kmの歩道があります。登山道では、過剰な利用や施設の老朽化、気候変動への影響などから、その維持管理が大きな課題となっています。

 今年度、避難小屋・野営指定地の利用状況の投稿サイト「山レポお宿帳」を運用するとともに、登山道の荒廃状況の投稿サイトを立ち上げ、関係者および一般の登山者のみなさまに,レポートしていただく準備をすすめております。

 結果につきましては、投稿していただいたみなさまにフィードバックすると同時に、関係機関及び大雪山の登山道関係者の情報交換会で報告させていただく予定です。それにより、次年度以降の情報収集体制の検討および施設・登山道のメンテナンスの基礎資料とさせていただきます。多くのみなさまのご協力をよろしくお願いいたします。


 登山者のみなさまに、通過および宿泊された避難小屋・野営指定地・その他の場所での,宿泊者数およびテント数の記録に,ご協力をお願いします。




★「登山道レポート」とは
 整備の優先度の把握や、メンテナンスのために、みなさまに情報収集へのご協力をお願いいたします。補修や対策が必要だと思われた場所について,写真を撮影し、場所、状況,周囲の環境などを教えて下さい。登山中でも、下山後に自宅からでも結構です。
   
 


調査実施・連絡先
北海道大学大学院農学研究院 准教授 愛甲哲也
060−8589 札幌市北区北9条西9丁目
電話&FAX 011−706−2452

電子メール tetsu@res.agr.hokudai.ac.jp

調査協力:大雪山・山守隊、北海道大学大学院地球環境科学研究院渡辺悌二教授、山岳レクリエーション管理研究会、