2017年3月14日火曜日

日本森林学会大会(鹿児島大学)観光とレクリエーション

T6 観光とレクリエーション Tourism and recreation
コーディネータ:庄子康(北海道大学)、愛甲哲也(北海道大学)、久保雄広(国立環境研究所)
趣旨:本公募セッションの目的は,近年の観光やレクリエーションに対する社会的な注目を反映し,これらについて議論できる場を設定し,研究交流の促進を図ることにあります。扱う対象は森林だけでなく,自然保護地域や自然公園,都市公園,景観,野生動物など幅広い対象を想定しており,観光やレクリエーションという文脈の下,様々な学問分野の研究発表がなされることを想定しています。観光とレクリエーションはこれまで風致部門においてキーワードレベルで扱われてきました。しかし,1)林業が名目GDPに占める割合は0.1%に満たないのに対し,観光業は5.0%を占めており,自然地域での観光がこの値すべてに関係している訳ではないものの,かなりの部分で関係していること,2)全国の大学で観光関係の学部が新設されており,そこには森林学会に所属している研究者も数多く教員として採用されていること,の二点から公募セッションを設けることとしました。本公募セッションは一昨年度に引き続きの三回目の開催になります。皆様のご参加をお待ちしております。
http://www.forestry.jp/meeting/meeting128/organizedSession.html#T6

今年も以下のように多彩な発表が予定されています。
ポスター発表 3月27日(月) コアタイム12:00〜13:30
屋久島の新たな入山協力金制度における協力率の実証分析:矢野圭祐(京都大学)ら
虹の松原におけるボランティア活動の評価-CVM・トラベルコスト法を用いて-:宮崎優也(京都大学)ら
沖縄県やんばる地域における入域料の導入可能性:金岡武蔵(京都大学)ら

口頭発表 3月28日 9:00〜 鹿児島大学共通教育棟3号館321講義室
「牛久自然観察の森」を事例とした里山林の管理・利用における共通性と差異:神宮翔真(筑波大学)ら
協働型管理における持続可能性指標モデルの適用可能性に関する考察:寺崎竜雄(日本交通公社)ら
太平洋沿岸部の住民が認識する海の恵みと脅威−三陸沿岸部と土佐湾沿岸部の比較−:山本清龍(岩手大学)
地方自治体における観光客受け入れ意識に関する研究(その1):吉谷地裕(日 本交通公社)ら
地方自治体における観光客受け入れ意識に関する研究(その2):菅野正洋 (日本交通公社)ら
統一フォーマットを用いた国立公園機能の経済評価:13国立公園に関する分析:今村航平(京都大学)ら
黎明期の国立公園における観光資源とその位置づけ:水内佑輔(東京大学)
アメリカ合衆国 内務省・国立公園局による地域協働の取り組み:熊谷嘉隆 (国際教養大学)
自然保護官による国立公園の管理有効性評価の試行について:愛甲哲也(北海道大学)ら
自然保護地域におけるガバナンスのあり方試論(2):土屋俊幸(東京農工大学)
荒れた登山道表面の天然素材被覆に期待される効果とは?:菊池俊一(山形大学)
観光遊覧船からの4K動画記録を用いた下田湾内の釣り利用状況把握:坂入愛(筑波大学)ら
国立公園における利用者行動の時空間把握に向けたクラウドソースドGPS データの活用可能性:奥日光地域での検討:宮坂隆文(東京農工大学)ら
Investigating climber monitoring approaches on Mount Fuji: A comparison of automated and manual methods: Thomas Jones (Meiji University)
都市森林公園におけるレクレーションの実態及び訪問客の環境保護意識−中国福州市国家級森林公園を事例として−: 陳碧霞(琉球大学)
知床五湖利用における外国人観光客の動態と意識:王茂琪(北海道大学)ら
富士山村山古道登山を事例とした大学生の森林景観認識:武正憲(筑波大学)ら
野生動物保全と外来種管理に対する人々の認識:アマミノクロウサギとネコに着目して:豆野皓太(北海道大学)ら
ライチョウ調査活動を目的にした登山ツアー参加者の特徴:小川結衣(筑波大学)ら
村民便りの内容分析:効果的な島嶼生態系の保全にむけて:三ツ井聡美(筑波大学)ら
地域住民の認識から見る奄美群島の価値:久保雄広(国立環境研究所)ら
国立公園の費用負担に対する選好の多様性:ベスト・ワーストスケーリングによる評価:庄子康(北海道大学)ら
国立公園利用と時間価値−週末と長期休暇の訪問行動分析−:栗山浩一(京都大学)ら

お問い合わせは愛甲まで