久しぶりのブログの更新です。12月5日から、国立公園におけるリスクマネージメントの調査で、ニュージーランドに行ってきました。メンバーは、八巻/柴崎/山本/愛甲です。最初に、ウェリントンの保全局(Department of Conservation)の事務所を訪問しました。写真が事務所の入り口と1階にあるビジターセンターです。まわりの雰囲気からわかるように繁華街の中にあります。国立公園のゲートウェイでもないのにビジターセンターがあるのは、保全省が管理する国立公園などの情報を国民や観光客に伝えるという役割があるそうです。
保全局は、1986年に、それまで土地・調査局が管理していた国立公園と保護地域、森林局が管理していた天然林を対象に、あらたに設立された組織です。つまり、それ以前は、どこかの国と同じように二つの役所がそれぞれ保護地域の管理を行うということが行われていたのです。
ビジターセンターの中には、様々な展示物、国立公園のインフォメーション、書籍等の販売などに加え、全国の保全局が管理する山小屋の予約や問い合わせができる窓口もありました。もちろん各種リスクに関する啓発の展示、歩道のメンテナンスや閉鎖している地域の情報なども得ることができます。アメリカでも同様ですが、ビジターセンターは、国立公園を利用しようとする人がまず訪れる場所であり、窓口が一つであることで、一貫した情報の提供と品質の管理につながっていると感じました。我が国のビジターセンターは、博物館的、映画館的要素の強いものが多く、情報を集積し、発信するという機能の弱さを感じます。
ビジターセンターを見学した後に、約束していた保全局の職員とあい、ニュージーランドの国立公園におけるリスクマネージメントの方針と現状の課題などを聞き取りしました。その内容はまた次の機会に。