2020年3月22日日曜日

新型コロナウィルスに、公園などの公共空間の管理者は、どう対応するべきか

新型コロナウィルスの感染防止のために外出制限や公共施設の閉鎖が続く中、公園などの公共空間の管理者はどのように対応すべきでしょうか。特に屋外の公園は、日常的な健康の維持にも重要な役割を果たしており、その管理には十分な配慮が必要です。

アメリカの公共空間の計画や管理の助言や情報提供を行なっているProject for Public Spaces (PPS) が、管理者がどう対応すべきか、メッセージを公開しています。その概要をまとめてみました。

YOU ASKED, WE ANSWERED: HOW CAN PUBLIC SPACE MANAGERS HELP FIGHT COVID-19?

1. 政府機関などの正確な情報により、閉鎖も検討すること
 多くの人が触れる扉、手すり、ベンチなどの備品の清掃頻度を増やす。備品を減らすことで作業負担は軽減される。

2. 利用者に責任ある行動をもとめる
 具合の悪い時に外出しない、手をよく洗う、咳エチケット、公共の場でつばを吐かない、他人とは距離をおく、などを様々な手段を通じて伝える。

3. 利用者の分散をはかる
 集中する時間や空間をつくらない努力をする。イベントの中止や延期、グループへの注意などに加え、ピーク時間や集まりやすい場所を把握し、分散利用を推奨する。ベンチなどを間引きして、間隔を空けることも有効。

4. ホームレスの人々の擁護
 やむを得ず公園などの公共空間を拠り所にしている人々もおり、それらの人々が利用するトイレや手洗い場は清潔に保つなどの配慮が必要。

5. ローカルビジネスの支援
 地域の商業者と公共空間は密接な関係を持つ。休店や顧客の減少に苦慮しており、テイクアウトや出前、オンライン購入、レビューを書く、SNSで発信などで支援する。

6. スタッフと委託事業者のケア
 管理する施設のスタッフと委託の従業者に感染予防を徹底する。閉鎖の際には、パートタイマーや季節雇用者の収入減少に配慮する。開放を継続する場合にも、通勤、テレワーク、子どもや家族の看護などに配慮する。スタッフや利用者との対面の対応は少なくし、デジタルツールを活用する。

7. 専門性をいかして頑張ろう
 今後の予測は難しいが、公共空間の管理者は、利用者や周囲を観察し、地域コミュニティと連携する経験やスキルがある。この新しい状況にも役立つはず。

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