2012年1月29日日曜日

第13回「山のトイレを考えるフォーラム」

第13回「山のトイレを考えるフォーラム」開催のご案内
テーマ:『北海道の山トイレ 今私達にできること』
                                    
      
                                     主催:山のトイレを考える会

 山のトイレフォーラムも第13回目を迎えようとしています。13という
回数を重ねていることに、ある意味複雑な思いがあるのも事実です。
 私達のふるさと北海道の野山が屎尿やトイレ紙に汚染されない状態がいつに
なったらできるのでしょうか。試行錯誤を繰り返していることにときに忸怩たる
思いに駆られものです。
 来る3月10日には様々な形で会員やトイレ問題に関わりの関係者の皆様のお話
を拝聴し、それを元に北海道の山岳環境改善へ向けた討論を通じて光明を見出せ
ることを切に希望しております。
 特に登山愛好家の皆様には一日だけ山をお休みしてのご参加を心よりお待ち申
し上げます。               
                                    山のトイレを考える会代表 岩村和彦
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1.日時  2012年3月10日(土) 13時30分~16時30分まで
                                     (受付開始:13時00分~)
2.会場  札幌エルプラザ2階 「環境研究室2」
       札幌市北区北8条西3丁目  011-728-1222
3.フォーラム内容
  (1)各山域のトイレ問題について日頃、積極的に取り組んでいる会員
       (個人・団体)及び支援していただいている関係者による課題報告
        と提言
  (2)ディスカッション
      改善に向けた今後の具体的な取組み、活動方法について討論
3.参加費 資料代として500円

(交流会)17時30分~ つぼ八札幌南口店
     (札幌市中央区北4条西4丁目ニュー札幌ビル2階)011-223-8805
         会費3,000円程度

(お問い合わせ) 山のトイレを考える会事務局
      〒060-8589 札幌市北区北9条西9丁目
       北海道大学大学院農学研究院内(担当:愛甲)
       TEL&FAX:011-706-2452
       E-mail:hokkaido@yamatoilet.jp

2012年1月25日水曜日

北のランドスケープ研究集会

下記の日程で、今年最初の研究集会を行います。
年度末で、お忙しいとは思いますが、ふるってご参 加ください。

北のランドスケープ研究集会
2月9日(木)18:00~
 札幌市立大学サテライトキャンパス
 (アスティ4・5ビル 12階)
「台湾におけるランドスケープの現状と農村再生について」
曾碩文さん(台湾 国立嘉義大学)
曾さんは、北海道大学大学院で学び、2005年に「子どもの戸外遊び環境としての公園整備に関する研究」で学位をとり、台湾の国立嘉義大学景観学科の助理教授として教鞭をとってらっしゃいます。今回、交流協会の助成で研究交流のために再び来札しています。最近の台湾でのランドスケープ事情と、現在取り組んでいる農村活性化のプロジェクトについて話題提供をしていただく予定です。なお、日本語で行われます。

お問い合わせは、下記、愛甲まで。

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愛甲 哲也
北海道大学大学院農学研究院
Tel/Fax 011-706-2452
tetsu@res.agr.hokudai.ac.jp
www.agr.hokudai.ac.jp/hsla/aikoh/

2012年1月12日木曜日

次回の「環境と社会」研究会

「環境と社会」研究会のご案内をさせていただきます。
今回は、自然エネルギーについての講演です。講演者の古屋将太さん(環境エネ
ルギー政策研究所研究員)は、内外の自然エネルギーの状況を研究しており、現
在デンマークの大学で博士課程に在籍しながら、日本各地で自然エネルギー普及
のための講演活動も行っています。今回は、デンマークにおける地域社会主導の
自然エネルギーを軸に講演をしていただきます。

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「環境と社会」研究会
2012年2月8日(水)18:00~20:00
場所:人文・社会科学総合教育研究棟(W棟)4階408教室

講演者:
古屋将太(環境エネルギー政策研究所研究員、デンマーク・オールボー大学大学
院)

タイトル:
地域自然エネルギーにおける知識創造プロセス:
サステナビリティ・プラクシス(Sustainability Praxis)の検討

概要:
3.11後、さまざまな地域で小規模分散型の自然エネルギーの普及をめざす動きが
加速しています。そこでは地域のさまざまなステークホルダーが関わり、数多く
の課題に挑戦し、新たな知識を創り出しながら取り組みを進めていきます。報告
では、国内外の地域自然エネルギーの事例を参照しながら、それらのプロセスに
おける知識創造のあり方の分析枠組みを検討します。
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(研究会のあと懇親会も予定しています)

古屋将太(ふるや・しょうた)さんは、1982年生。NPO法人環境エネルギー政策
研究所(ISEP http://www.isep.or.jp/ 所長:飯田哲也)研究員/デンマーク・
オールボー大学大学院博士課程計画・開発プログラム在籍中。専門は地域の自然
エネルギーを軸とした環境エネルギー社会論。http://bit.ly/wvVzt3 参照

「環境と社会」研究会
http://kankyotoshakai.blog119.fc2.com/
連絡先:
北海道大学大学院文学研究科 宮内泰介 miyauchi@let.hokudai.ac.jp

2012年1月6日金曜日

最近の山岳トイレを巡る動き

みなさま

新しい年を迎えました。いかがおすごしでしょうか?
昨年はフォーラムやトイレデーなど当会の活動にご協力いただき、ありがとうございました。今年もよろしくお願いします。

今年のフォーラムは、3月10日(土)を予定しています。くわしくは改めてご案内しますが、天気良くても山に行かずにフォーラムにお集まりください。代表が一番あぶないですが、フォーラム会場にしばりつけておこうと思います。

 さて、最近の山岳トイレの動きについて、少し報告します。例の仕分けのながれで、山小屋トイレの補助金が環境省内の行政レビューで廃止と判定されたことは以前もMLでお伝えしていたかと思います。平成22年度までこの事業で107箇所のトイレの整備が進んだのですが、登山者からの負担、公共性の定義、入山規制の強化などが不十分と判断されてしまいました。
http://www.env.go.jp/park/support/mr.html
http://yamakei-online.com/magazine/blog_detail.php?id=1015

 その判定に対して、特に山岳関係者から多くの反論もありました。東京では反対する集会なども開かれました。また、環境省の担当課でも「山岳地域環境保全対策等検討会」をたちあげ検討を行いました。山岳トイレは公益的な機能をもっており、山小屋経営者などが単独で整備するのは難しく、入山規制や受益者負担の導入は時間を要するという意見などがまとめられました。下記のリンク先で会議資料や議事要旨をみることができます。
http://www.env.go.jp/nature/np/conf_sangaku/index.html

 その検討を受けて、今年度は新たに「山岳環境保全対策事業」として第三者による審査や、地域協議会を助成の受け皿にすること、受益者負担を導入することなどの変更を行いました。23年度には1億7500万円の予算がつきましたが、来年度予算ではそれも4割減となる予定です。
http://www.epohok.jp/modules/bulletin3/index.php?page=article&storyid=1590
http://www.shinmai.co.jp/news/20111225/KT111224ATI090006000.html

 震災後の財政も逼迫している状況ですのでやむを得ない部分もありますが、山小屋や山岳トイレの公益的な機能が政府や財務省には理解されていないのではと感じています。環境省では年末に総合的山岳環境保全対策推進事業に係る検討会をたちあげて、登山道やトイレの整備水準や管理体制について、全国レベルのガイドラインを検討することになりました。これは、登山道整備が過剰であると批判されたり、最近の遭難や事故の増加への対応、地域の団体やボランティアも参画した協働型の国立公園管理などとも関連して、メリハリのある山岳地の施設整備をしていこうというものです。12月27日に1回目の会議が開かれ、私も参加して、大雪山の登山道管理水準について報告してきました。これから2年かけて、登山道やトイレの整備のあり方について方針をつくっていくことになります。
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=14623

 上記の検討会の内容は、おいおいMLなどでご報告し、フォーラムでも紹介できればと考えています。