2014年10月9日木曜日

餌付けに関する市民フォーラムが開催されます

市民フォーラム
野生動物への餌やりについて考えてみよう

日時:平成26年11月9日(日)13:00-15:45
会場:札幌市円山動物園・動物科学館ホール

定員:80名 
参加申し込み:FeedingWG 事務局
       (メール) office@feeding2.kapiu.org
             (電話) 011-737-7841(エコ・ネットワーク事務所)

参加費:フォーラムへの参加は無料ですが、円山動物園の入園料が必要です。
     大人(高校生以上)600円、小人(中学生以下)無料
     札幌市内に居住の65歳以上の方は無料。

タイムテーブル:
 (開場 12:30)
 13:00-13:25
  「野生動物への餌やり行為とは?」
   長谷川理(エコ・ネットワーク)
 13:25-13:50
  「ハクチョウやカモへの餌やり〜現状と問題点〜」
   牛山克巳(宮島沼水鳥・湿地センター)
 13:50-14:15
  「ヒグマ餌付けの危険性:Fed bear is dead bear」
   間野勉((地独)北海道立総合研究機構)
 (休憩 5分)
 14:20-14:45
  「札幌の自然歩道の魅力と課題〜餌付けに対する利用者の意識」
   愛甲哲也(北海道大学大学院農学研究院)
 14:45-15:10
  「動物園の展示で伝えたいこと」
   柴田千賀子(札幌市円山動物園)
 15:10-15:40 パネルディスカッション
 (終了 15:45)

主催:Feeding WG
共催:札幌市円山動物園、エコ・ネットワーク
* 北海道地域づくり総合交付金と北海道新聞野生生物基金の助成を受けています。

2014年6月13日金曜日

山レポ「お宿帳」 大雪山の利用状況お知らせフォーム

大雪山を登山される方へ
小屋と野営地の調査(山レポ「お宿帳」)にご協力ください

 大雪山国立公園には,8つの避難小屋,12の野営指定地があります。登山シーズンに管理人が常駐するのは,黒岳と白雲岳で,その他の場所では,何人くらいの方が利用されているかという基礎的な情報がない状況です。利用実態のデータは,今後の大雪山の管理と,避難小屋と野営指定地のあり方を検討する上で欠かせません。ただし,調査員を配置することなどは,大きな経費も予想されます。
 つきましては,大雪山を登山されるみなさまに,通過および宿泊された避難小屋・野営指定地・その他の場所での,宿泊者数およびテント数の記録に,ご協力をお願いするものです。
環境省北海道地方環境事務所
北海道大学大学院農学研究院

・山行の際に,以下の場所に宿泊または通過された場合に,避難小屋は人数,野営地はテント数を記録してください。
避難小屋:黒岳石室、旭岳石室(姿見)、白雲岳、忠別岳、ヒサゴ沼、美瑛富士、十勝岳、上ホロカメットク
野営地:黒岳、裏旭、白雲岳、忠別岳、ヒサゴ沼、沼ノ原大沼、沼ノ原分岐、五色の水場、トムラウシ北沼、トムラウシ南沼、三川台、扇沼山、双子沼、美瑛富士、上ホロカメットク、ブヨ沼、小天狗のコル

・記録された結果を,以下のインターネットサイトにアクセスし,投稿して下さい。


・とりまとめた調査結果は,大雪山の管理に生かすとともに,ご協力いただいたみなさまにも報告いたします。

・同時に現地での意識調査も予定しております。ご協力よろしくお願いします。

調査実施・連絡先
北海道大学大学院農学研究院 准教授 愛甲哲也
060−8589 札幌市北区北9条西9丁目
電話&FAX 011−706−2452

電子メール tetsu@res.agr.hokudai.ac.jp

2014年3月25日火曜日

林業経済研究2014年春季大会論文「国立公園の計画と管理の課題 ―大雪山国立公園を事例とした検証―」

3月30日の林業経済学会のシンポジウムで,私が報告する内容が論文として林業経済研究に掲載されました。まだネット上では公開されておりませんが,抄録のみ,御覧ください。

愛甲哲也 (2014) 国立公園の計画と管理の課題 ―大雪山国立公園を事例とした検証―, 林業経済研究 60(1), 14-21

抄録

わが国の国立公園は,生物多様性の保全や過剰利用対策,協働型運営体制への取り組みなど大きな転換点を迎えている。大雪山国立公園の山岳地における登山道や他の施設の管理を事例に,国立公園の計画と管理における課題を検証した。その結果,大雪山の登山道管理水準の認知度は低く,社会科学的データは不足し,施設の整備水準やリスク管理への対応が不足し,管理運営の人材とコスト,利用者による費用負担の検討が不十分なことが明らかとなった。公園計画の策定プロセスがこれらの課題に対応できるようになっておらず,利用の面からのゾーニングや収容力の概念を取り入れた改定が必要だと考えられた。さらに,公園計画における地種区分は土地所有者の意向を強く反映してきたため,生物多様性の保全や過剰利用への対応が難しく,最新のデータに基づく見直しが急務であり,社会科学に根ざしたモニタリングや人材育成が求められることを指摘した。

林業経済研究「十和田八幡平国立公園奥入瀬渓流におけるリスクマネジメントの現状と課題 : 利用者と管理者の視点から」

皆上 伸, 柴崎 茂光, 愛甲 哲也, 柘植 隆宏, 庄子 康, 八巻 一成, 山本 清龍 (2013) 十和田八幡平国立公園奥入瀬渓流におけるリスクマネジメントの現状と課題 : 利用者と管理者の視点から 林業経済研究 59(3), 10-20 http://ci.nii.ac.jp/naid/110009661934/

抄録
本論文では,十和田八幡平国立公園の奥入瀬渓流を対象として,リスクマネジメントの現状と問題点を明らかにした。2009年10月にアンケート調査を行い,渓流内の事故について,責任の所在に対する利用者の意向や個人属性を明らかにした上で,利用者を4群に分類した。9割弱の利用者が,歩道の安全性向上を目途とした整備を望んでいる一方で,渓流内の事故を自己責任と考える利用者も少数存在した。次に公的機関に聞き取り調査を実施し,リスクマネジメントの現状を整理した。歩道については,2003年の渓流落枝事故以降,倒木や落枝などのリスクを把握するための点検の強化や,施設賠償責任保険への加入などの改善策が実施されていた。しかし,歩道の未設置区間の存在や,曖昧な管理域などのリスクが依然残っている。組織横断的な機関を設置し,協働型の解決策をはかることも考慮する時期にきている。

次回の自然公園研究会は,ジオパーク・エコパークを考える



◆第5回自然公園研究開催概要
<テーマ>
  ジオパーク・エコパークを考える

<日時>
  2014年6月6日(金) 13:30〜17:00

場>
  公益財団法人日本交通公社 大議室
  (場地図http://www.jtb.or.jp/about/index.php?content_id=7参照ください。)

<プログラム内容>
ジオパークの概要と国内外の現状
  小泉 武栄氏(東京学芸大学名誉教授・日本ジオパーク委員会委員)
島原半島ジオパークの取組
  大野 希一氏(島原半島ジオパーク推進連絡協議会事務局専門員)
ユネスコエコパークの概要と国内外の現状
  酒井 暁子氏(横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授・
   日本MAB計画委員会副委員長/事務局代表)
綾ユネスコエコパークの取組
  朱宮 丈晴氏(公益財団法人日本自然保護協会)
・議論
  コーディネーター:阿部 宗広氏
  (一般財団法人自然公園財団専務理事・日本ジオパーク委員会委員)

※プログラムは、諸事情により変更になる場合もざいますで、予め了承ください。

<申し込み・お問い合わせ>
 参加希望方は、所属、お名前、連絡先(電話、Eメール)を添えて、
 事務局宛に5月30日(金)迄にお申し込みください。

<事務局>
  公益財団法人日本交通公社 五木田(きた)、門脇(かどわき)
  メール:shizen@jtb.or.jp  TEL:03-5255-6125  FAX:03-5255-6077
 
確認:メーリングリストへ登録について
 自然公園研究では、Googleグループで作成しましたメーリングリスト(以下、ML)を作成しております。
 (前身自然公園研究から引き継いだもです。)
 こちらMLは、本研究案内以外にも、MLメンバーから自然公園関連情報情報共有に利用しています
 出席予定方は本MLに登録させていただきますが、希望されない場合はそ連絡ください。
 なお、今回は欠席場合でも、MLへ登録は可能です。希望される場合は連絡ください。

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公益財団法人日本交通公社 自然公園研究事務局
担当:五木田(きた)、門脇(かどわき)
電話:03-5255-6125/FAX:03-5255-6077/E-mail:shizen@jtb.or.jp
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